【お金の話】マイホーム予算はいくらにすればいいか?

お金の話

注文住宅を建てるのに予算をいくらに設定すればよいか?全部でいくらくらいかかるのか?

初めは、なかなかわかりません。

私たちもわからず、初めは何となくの感覚で予算を決めていました。

住宅情報誌やチラシなんかを見ると、

1000万円で家が建つ!や本体工事価格2500万円といった表記を見て、

うちは2人暮らしのシンプルな家だから、総予算は2000万円くらいかな~

なんて気軽に考えておりました。

しかし!

家にはもっともっとお金はかかります。

この記事に少し書きましたが、付帯工事費や諸費用など他にもいろいろかかります。

では、全ての金額を含んだ予算を考えてみます。

日本の住宅購入の総額の平均は3500万円程度だそうです。

国土交通省が調べた「令和元年度住宅市場動向調査の結果をとりまとめ」に記載されております。

上のグラフが国土交通省の調査結果です。

一番左が、注文住宅(土地購入費含む) 2番目が注文住宅(土地購入なし)です。

私たちは土地の購入が無いので、3555万円というのが日本の平均になります。

ただこれはあくまで平均であり、実際は自分たちの収入や希望などで予算は大きく変わります。

では具体的にどのように予算を決めたのか、私の実践例を紹介させていただきます。

私たちが予算を決めたポイント、それは・・・

住宅ローン控除

です。

住宅ローン控除とは

住宅ローン控除とは、正確に言うと住宅借入金等特別控除といい、国税庁のHPには、

個人が住宅ローン等を利用して、マイホームの新築、取得又は増改築等(以下「取得等」といいます。)をし、令和3年12月31日までに自己の居住の用に供した場合で一定の要件を満たすときにおいて、その取得等に係る住宅ローン等の年末残高の合計額等を基として計算した金額を、居住の用に供した年分以後の各年分の所得税額から控除するものです。

と書かれています。

簡単に言えば住宅ローン組んだ人は、税金安くしますよ!という制度です。

どのくらい安くなるかというとざっくり言えば、ローン残高の1%分の金額を13年間税金安くするというものです。

これを活用すると、35年ローンを組み、住宅ローン控除の13年が終了後、残金を繰り上げ返済すれば、一括で支払うより安く買うことができます。

そんな馬鹿な!と思うかもしれませんので、シミュレーションしてみます。

わかりやすくするため借入金額3000万、月の返済10万、住宅ローン年利0.5%、ローン控除残額の1%でやってみます。

値は全て小数点以下を四捨五入しています。

また、細かい計算はしていません本当にざっくり計算です。

残額ローン支払年利ローン控除
1年目3000万120万15万30万
2年目2895万120万14万29万
3年目2789万120万14万28万
4年目2683万120万13万27万
5年目2577万120万13万26万
6年目2469万120万12万25万
7年目2362万120万12万24万
8年目2254万120万11万23万
9年目2145万120万11万21万
10年目2035万120万10万20万
11年目1926万120万10万19万
12年目1815万120万9万18万
13年目1705万120万9万17万
14年目~1593万
支払い総額1560万控除総額307万

これまでの支払い総額120万×13年で1560万円に加え、14年目のローン残高1593万円を繰り上げ返済すると、

1560+1593=3153万円の支払い

ここから住宅ローン控除の総額307万円を引くと

2846万円!

となります。住宅ローン控除を活用することで、3000万円の家を2846万円で買えるんです!

ローンを組んだのに150万円ほど安くなるんです!

もちろんこれは本当にざっくりとした計算です。

もっとちゃんと計算するなら

  • 年利
  • 住宅ローン控除の金額

について考えなければなりませんので気をつけてください。

私たちはこの住宅ローン控除を最大限に活かせる金額を予算にしようと考えました。

住宅ローン控除を最大限に活かす

住宅ローン控除の金額は、上でローン残高の1%と書きましたが、本当はもっと複雑です。

1年間で控除される住宅ローン控除の金額は

  1. ローン残高の1%
  2. ローン支払者の所得税+住民税(136,500円)
  3. 40万円(長期優良住宅であれば50万)

のうち最も値段の低いものになります。

つまり6000万円の住宅ローンを組むと、ローン残高の1%は60万円なので、3番の40万円という上限に引っ掛かり、ローン控除は40万円しかもらえません。

次に、4000万円の住宅ローンを組むとします。ローン残高の1%は40万円なので、これは全部控除されそうです。

ですが、このローンを組んだ人が年収400万円だったとします。

年収400万円の人の所得税は約9万円程度です。それに住民税から控除される13万6500円を足すと、22万6500円。

すると2番の上限に引っ掛かりローン控除でもらえるのは40万ではなく、この22万6500円になってしまいます!

イメージしやすいように図を作ってみました。

このようにローン残高の1%をもらいたくても、ローンの組み方によっては、上限の40万円や、年収の壁が邪魔をしてきます。

もしローン控除の恩恵を最大限に授かりたいのであれば、


こういう状態になるようにローンを組んでください。

やり方は簡単!

ローンの1%<40万 かつ ローンの1%<所得税+136500円 となっていれば大丈夫です。

年収500万円で所得税14万の人をモデルとして具体的な数字を出します。

所得税14万+13万6500円=27万6500円

ローンの1%がこれより小さければいいのです。

つまり2765万円以下でローンを組めばOKです!

所得税は1月か12月の給与明細にくっついている源泉徴収票を見てくださいね!

それでおおまかな予算が建てられるはずです!

もしうちの収入では予算が建てられない・・・

という人は夫婦でペアローンを組めばローン減税を最大限に効かせることができる予算を建てられると思います。

ただし離婚はできませんよ(笑)

予算を決める

私たち夫婦は根っからの倹約家なので、この住宅ローン控除を最大に効かせることはもちろん、13年後に一括で繰り上げ返済ができそうな額を予算としました。

その額は3300万円です。

ぜひ、これを読んだ方も予算決めの参考にしていただければと思います。

くれぐれも住宅メーカーにそそのかされた住宅ローンは組まないでくださいね。

注文住宅は資産ではありませんよ。浪費です。心を豊かにする浪費です。

余裕を持った予算組みをしてください。

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