我が家のエアコンの室外機は日当たりのよい場所にあり、夏場になると日が当たり室外機がかなりの温度になります。
さらに、せっかく日当たりが良いところに室外機があるため、せっかくの場所にもかかわらず花や野菜などガーデニングに使うことができません。さらに外観的にも機械的な室外機がむき出しなのはあまり好ましいものではありませんので、エアコンの室外機を覆うカバーを付けようと思うようになりました。
今回はエアコンの室外機カバーについて紹介していこうと思います。
エアコン室外機カバーのメリット
エアコンの室外機は以下のようなメリットがあります。
メリット①冷房効果が高まる
室外機に直射日光が当たると、室外機の温度が大きく上昇します。そして室外機自体の温度が高くなってしまうと室内の熱い空気を上手く放出することができず、冷房の効率が下がってしまうようです。
メリット②外観がよくなる
室外機は機械的なデザインであり、ぬくもりのある家づくりをしている方にとってはデザイン的にちょっと・・・となると思います。
さらにほとんどが白なので、外壁を黒などにしているとエアコンの室外機が非常に浮きます。
なので、ぬくもりのある庭にするために木製のカバーや外壁に合わせた色のカバーなどをつけ、家のデザイン性を上げることができます。
メリット③雑草から守れる
私の家の室外機は土の上に置かれているため、春から夏にかけて周りが雑草に覆われてしまいます。そうすると、室外機の空気の吸気口や排出口が雑草に覆われてしまいます。
ここがふさがれてしまうとエアコンの効率が一気に悪くなってしまいます。そのため、カバーを付けてあげることで吸気口と排出口を雑草から守り、しっかりと確保できると考えられます。
メリット④雪から守れる
メリット③と同様に、室外機の吸気口と排出口を積雪から守ることができます。雪の多い地域に住むならば非常に有効でしょう。
室外機カバーのデメリット
メリットも多くあるので、設置を考えていましたが、調べてみるとデメリットもあるようです。
デメリット①エアコンの効率が落ちることがある
エアコンの効率を上げるために室外機を付けようと思っていたのですが、実は効率が悪くなってしまうことがあるようです。
室外機の排出口に障害物があると、吐き出した空気がうまく逃げずにとどまってしまい、また室外機が吸い込んでしまうようです。
デメリット②雨や風が当たらないので、室外機の汚れが落ちない
室外機にカバーを付けると風や雨が当たらないので、室外機の汚れが落ちないようです。特に室外機裏にある熱交換器については雨に当たるところに設置すると、明らかに汚れが付きにくくなるようです。
室外機カバーの導入検討
上記の様にデメリットもできる限り解消できるような室外機カバーの設置の検討を行いました。
設置場所
室外機の設置場所は、日当たりがよい、段差と立水栓のちょうど真ん中あたりです。
段差と立水栓の間は2m程度ありあります。このスペースに室外機カバーを設置し、さらにその日当たりのよさを活用してガーデニングに使いたいと考えました。
室外機カバーの購入検討
最初は以下のような室外機カバーを購入しようと考えました。
これであれば、室外機の上にプランターを置き、ガーデニングができるのではないかと思いました。
ですが、このように室外機のみをカバーする形では、設置場所にある2m程度のスペースを有効に使うことができません。
さらにこうした室外機は1万円程度しますので、非常に高価です。
安くて、幅が2m程度の室外機カバーを探してみたのですが、当然そんなものはありませんでした。
室外機カバーのDIY
私が欲する室外機カバーの購入は難しいと思い、DIYすることに決めました。
設計するにあたり、室外機カバーのデメリットである排出口や吸気口を塞ぐことで起こる、エアコン効率の低下が起きないようにする構成にしなければなりません。
そこで、以下のような室外機カバーを設計しました。
パワーポイントで設計図を作成しています。
デメリットの対策
デメリット対策として、目隠し部分に大き目のスリットを入れ、と室外機の排出口から出る空気が妨げられないようにしました。
さらに室外機の横を隠さず、大きく開けることで、目隠し部分に当たり、戻った空気が逃げられるようにしています。
カバーの奥行きも十分な長さにしたため、室外機の排出口と目隠しの距離も広く取ることができています。
材料
- 1×4材【1820mm】9本(※画像ベージュ)
- 2×4材【1820mm】4本(※画像ブラウン)
- ネジ
のみです。
ホームセンターで販売している木材は、1820mmに規格化されているのでそれを上手く活用しました。
1×4材の加工
天板を1×4材を5枚並べます。こうすると、1820×445mmの天板ができます。
ここで天板の445mmは1820mmから4枚とることができます。1820÷4=455なので、ほぼ4等分。
さらに室外機の横幅が約900mmだったため、室外機前の目隠し部分を1820mmを半分にカットしてできる910mmとしました。そうすることで、目隠し部分の板4枚を購入した1820mmの板2枚で策することができます。
また奥の足を固定するのにも使用します。
つまり1×4材9枚は以下の様に加工します。
- そのまま天板に使用 5枚
- 半分にカットして目隠し部分に使用 2枚
- 4等分にして足の固定 1枚
- 幅に合わせてカットし奥の足を固定 1枚
2×4材の加工
室外機の足は重さに耐えられるよう、太めの2×4材を使用することにしました。
天板の縦が445mmなので、それを固定させるための木材を2×4材1820mmから445mm切り取ります。
そうすると、1820mm-445mm=1375mm残ります。ここで、室外機の高さは670mmだったので、この残りの1375mmの半分の687.5mmがちょうどよく足の長さになります。
つまり2×4材4枚は全て以下の様に加工します。
- 445mm、687.5mm、687.5mmの3枚にカットして、天板の固定と足に使用
このような設計をすることで、購入した木材からほとんど端材を出さずに室外機カバーを作ることができます。
材料の購入
近くの山新に行き、木材を購入してきました!
近場で一番安いのはやはり、「山新」ですね!
購入したものは以下の通りです。
- SPF材 1×4 348円×9
- SPF材 2×4 598円×4
- ネジ 400本入り 868円
合計で6392円です。
他にも塗装のために、ダイソーで木工用塗料と刷毛を購入しました。
塗料3つに交換用刷毛ローラー1つ、後述するラッカースプレーも合わせて、550円
しめて、6942円です。
室外機カバー組み立て
天板を固定するための2×4材445mmを丸鋸でカットします。
ついでにのこった2×4材を半分にカットし足も作りました。
1×4材5枚を並べ、上でカットした2×4材をネジで固定します。
変なネジの打ち方(笑)
2×4材の足をネジ2本で、天板を固定している2×4材に固定する。(この状態ではぐらつく)
天板側から柱にネジを打ち、足のぐらつきをなくす。
残りの1×4材をカットし、目隠し材と足の固定材を作る。
1×4材の目隠し部分が等間隔になるよう、木材で幅をとりながらネジで固定する。
足を固定するようにカットした1×4材を固定して、組み立て完成!
どうですか!
どん!
いい感じではないかと思います。
あとは着色です。
室外機カバーの塗装
塗料は安価に済まそうと思いダイソーで購入しました。
3つの塗料
- 防カビ塗料(チョコレートブラウン)
- 水性ニス(ウォールナット)
- 工作用水性ペイント(ブラック)
を買い、これらを混ぜて使用しました。
はじめは、ウォールナットの水性ニスのみで塗ろうと思ったのですが、室内用とありましたので防カビ材の入っている、チョコレートブラウンの防カビ塗料を混ぜました。それだと、色が少し明るすぎると思い、黒い塗料も混ぜております。
混ぜたことが良いか悪いかはわかりませんが、ちゃんとしたものを作りたい方はちゃんとした塗料を購入してください。
少し様子を見て効果のほどをみていこうと思います。
というわけで・・・
ばばーん!
ばーん!
どうでしょうか?
結構いい感じではないでしょうか?
天板にはプランターなどを置く予定なので、念のために油性のクリアのラッカースプレーをかけておきました。
室外機カバーの設置
塗装も終わりましたので、室外機に設置してみました。
サイズピッタリ!
念のため足元には防草シートを敷きました。
さらに、排出口は
少しわかりにくいですが、十分スペースがとれているのではないでしょうか?
さて、ガーデニングで何を育てましょうかね?
楽しみです♪
最後に
今回のまとめ
- 室外機カバーにはメリット・デメリットがある。
- 我が家に合った室外機カバーは購入できない。
- DIYでピッタリな室外機カバーが作れる。
- 1×4材、2×4材、ダイソーなどを活用すれば非常に安価にできる。
- これからのガーデニングが楽しみ♪
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