現在スイカを4種類の方法で植え付けをしています。その中でビニールトンネルをつけていないスイカがあるのですが、そのスイカにウリ科の植物の天敵のウリハムシが発生してしまいました。
↓↓以前の記事でこれまでのスイカ栽培について紹介しています↓↓
植え付け方法
今年のスイカの植え付けは4パターンの方法で行っています。
パターン1:鞍つき畝+黒マルチ+個別ビニールトンネル+摘心+防草シート
最も丁寧に栽培しており、全部で5株の植え付けを行いました。
パターン2:通常の畝+黒マルチ+ビニールトンネル+摘心+防草シート
通常の畝を立て、トンネル支柱を立ててビニールを張りました。これで7株栽培しています。
パターン3:通常の畝+黒マルチ+自作ホットキャップ+防草シート
自作のホットキャップをつけて栽培しました。この方法で4株植え付けています。
パターン4:通常の畝+黒マルチ+遮光シート
ひとつだけ、ビニールも何もつけずに栽培をしました。この方法では4株です。
今回、ウリハムシが発生したのはこの栽培方法でした。他のやり方は全てビニールで覆っていますので被害にあわず済んだのですが、苗がむき出しになっているこの方法では、発生が抑えられませんでした。
被害状況
スイカの苗がこのような状態になってしまいました。
かなり葉っぱが食われてしまいました。他の栽培方法のものはこのような被害が全くありません。ビニールをつければ生育も早く、虫も防げるためメリットは非常に大きいです。
ウリハムシ
ウリハムシを退治するために、どんな虫なのか調べてみました。
特徴
ウリハムシはウリ科の植物の葉っぱを食害するハムシ科ウリハムシ属の甲虫です。大きさは5~7mm程度で近づくと、すぐ羽ばたきます。よくウリバエともいわれるようです。
住みついた植物の根元に産卵し、幼虫はその植物の根や茎を食害する。幼虫はサナギとなり、7月以降に成虫となる。
春に見られるウリハムシは土の中で越冬した成虫
対策方法
対策方法はいくつかあり、最も効果的な方法は農薬です。マラソン乳剤やモスピラン顆粒水溶剤、ダイアジノン粒剤などの農薬が効果的なようです。
他には、コンパニオンプランツとして、ネギを一緒に植え付けることです。ウリハムシはネギのにおいが嫌いだそうなので、一緒に植えておくとウリハムシ対策になるようです。
農業資材として、シルバーマルチや防虫ネットなどを利用するのもいいようです。ウリハムシはシルバーマルチによって反射する光を水面と勘違いするそうで、近づかないそうです。また防虫ネットをかけることで物理的にウリハムシを近づけなくすることができます。
いくつかの対策方法があるようですが私はこれらを一切するつもりはありません。まず家庭菜園で農薬や化成肥料の使用はしないようにしていますので農薬は無しです。さらにもう植え付けが済んでしまったのでネギの植え付けもダメです。シルバーマルチはもうすでに普通の黒マルチをかけていますし、値段も倍以上しますので無し。スイカの苗もそれなりの大きさになってきましたので、防虫ネットをかけるのは難しいです。そもそも今年はスイカの栽培方法を比較して、効率の良い栽培方法を模索していますので、最も手間をかけずに栽培しているこの方法のスイカにあまり手はかけたくありません。
こういった理由からよく言われている対策方法は一切取ることはしません。
実際に行った対策
よく言われている対策方法以外で効果的な方法があります。それは捕殺です。ウリハムシを捕まえて殺せばいいわけです。
よく見る方法としてはペットボトルを使う方法です。気温が低くウリハムシの動きが鈍い朝に、ペットボトルを近づけてその中にウリハムシを落として捕殺するという方法です。試してみたのですが、全然ダメでした・・・
朝は動きが鈍く、葉っぱを揺らすとウリハムシは羽ばたかずに下に落ちるとのことだったのですが、普通に羽ばたいていきます。取れることは取れるのですが、半分くらいは飛んで逃げて行ってしまいます。
そんなある日いつものようにダイソーに行くと面白いものが売っていました。
長さ調節ができる虫取り網です。虫取り網を使えば、飛んでいるウリハムシも簡単に捕まえることができます。網で捕まえたウリハムシを足でキュッとすれば退治できます。これにしてから8割くらいのウリハムシは捕まえられるようになりました。私はキュウリの栽培もしていますので、そちらにもウリハムシは発生します。これからはしばらくウリハムシとの戦いになると思います。
最後に
この記事のまとめ
- ビニールトンネルをかけないスイカにウリハムシが発生。
- スイカの栽培にはビニールトンネルは付けたほうが良い。
- ウリハムシの対策は農薬やコンパニオンプランツ、シルバーマルチなども効果的。
- ペットボトルで捕獲する方法だと失敗。
- ダイソーの虫取り網で捕殺するのが現状最も効果的。
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